原案:カラーユニバーサルデザイン機構
コミック:福井 若恵
監修:岡部 正隆(東京慈恵会医科大学解剖学講座 教授)
NPOの相談窓口から生まれたQ&A41項目を、フルカラーのコミックで解説。国内320万人、男性の20人に1人いると言われている色弱者。
家庭や保育園・幼稚園・保健室に1冊・子どものためのカラーユニバーサルデザイン。お子さんと一緒に読めるコミックで解説・思春期を迎えるお子さんにも対応。うちの子の絵、何か変!?と感じたら…これで自信をもって対応できます!!
新たな質問を追加、思春期に対応し8頁増補。
【目次】
〈幼児〉
Q1.2歳になる子どもがいます。色がわからないようなのですが色弱でしょうか?
〈保育園・幼稚園〉
Q2.保育園に靴下の色を間違えて履いていって、友達にからかわれたと後で聞かされました。保育園の先生には子どもが色弱であることを伝えておいた方がよいでしょうか?
Q3.家族でお花見に行ったのですが、息子は「ぜんぜんきれいじゃない!」と言います。色弱の子どもは、桜を見ても感動することはないのでしょうか?
〈小学生〉
Q14.友達と色違いのカバンを持っているそうなのですが、「友達のと間違えることがある」と言われました。間違えない色を選んで買うとなると、お金もかかることですし…。どう工夫したらいいでしょうか?
Q15.子どもが学校のトイレの空室表示がわからないというので、授業参観日にトイレの表示を確認したところ、「入っている」はオレンジ、「空いている」は黄緑になっていました。娘には同じ色に見えていることを先生に伝えたいと思っています。学校全体のトイレの空室表示を変えるとなると、大掛かりになりコストも大変かかると思います。すぐに対応できるような工夫は何かありますでしょうか?
〈中学生・高校生〉
Q35.外出先でお寿司を食べたときに、子どもが生姜とわさびを間違えてしまい、涙を流していました。生姜とわさびの色は見分けがつかないのでしょうか?間違わないようにするためには、どんな方法がありますか?
Q36.震災がたびたびあるので、我が家でも避難経路や避難先を家族で確認したところ、避難マップの色分けが息子にはわかりませんでした。このことに気づいていない色弱の人もいると思います。自治体の配布物は色弱者に配慮されていないのでしょうか?
他
(全Q&A41から抜粋して記載)
【著者等紹介】
カラーユニバーサルデザイン機構(カラーユニバーサルデザインキコウ)
社会の色彩環境を多様な色覚を持つさまざまな人々にとって、使いやすいものに改善してゆくことで、「人にやさしい社会づくり」をめざすNPO法人。色盲・色弱・色覚異常などと呼ばれる人たちにも、わかりやすい社会をつくるために活動している。
福井 若恵(フクイワカエ)
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科中退。その後、フリーのイラストレーターに。書籍・新聞等で旅行記や挿し絵、イラストマップなどを書いている。「読売新聞日曜版」「読売家庭版リエール」で「読売ロマンの旅 世界遺産ツアー・イン・ジャパン」を連載。
岡部 正隆(オカベマサタカ)
東京慈恵医大で解剖学の教鞭を取るかたわら、色覚のタイプの違いにかかわらず情報が正確に伝わるように工夫した色遣い、すなわちカラーユニバーサルデザインの普及活動を行っている。自分自身がP型色覚(1型2色覚)であり、日常生活で体験した不便な経験を活かし、公共の色遣いやプロダクトデザインに対する助言を行っている。NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構副理事長。
※本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです
【商品情報】
発売日:2016年08月
出版社:かもがわ出版
発行形態:単行本
ページ数:83p